ご挨拶

message

2024年度 日創研福岡経営研究会会長方針

「やってみようや!」
一会一心のチームを目指して原点に立ち返る


私が福岡経営研究会に入会した理由は、祖父が創業した会社に入社し、「リーダーシップの取れる人間になり、社風をよくしたい、業績を上げたい」このことが学べる会だと思ったからです。

ある時、経営者の仲間から「日創研っていいよね」という話を聞いて、半信半疑で勧められるままSA研修を受けました。研修は難しく挫折しそうになりながらも、だからこそ「やるべきことだ」と自分に言い聞かせTTまで進みました。SGA(PSV)受講の時に出会った塚崎さんから「経営研究会は、ただ楽しい時間を過ごす遊びの会じゃない、本気で学ぶ会だから。」その言葉で入会を決意したことを今でも鮮明に覚えています。

経営研究会は共に学ぶ会です。不思議な縁によって、繋がりを持った私たち66名。
経営研究会設立の精神にあるように、互いが切磋琢磨して高め合い、広く社会に貢献できる経営者になる。このような志を持った私たちが今日、ここに集っております。この設立の精神を忘れることなく、これを軸に本来あるべき経営研究会の姿を追求して参りたいと思っております。

「やってみなはれ。やらなわかりまへんで。」皆さんもよくご存知の、サントリー創業者である鳥井信治郎氏の有名な言葉です。このチャレンジ精神で今も変わらず挑み続けるサントリーは、創業から100年以上が経った今でも、日本を代表する企業として知らない人はいません。
実に簡潔な言葉ですが、多くの成功者が持っている重要なマインド、挑戦することの大切さを見事に表しています。

現在の日本人に欠けているのは、このチャレンジ精神ではないかと思います。実際に行動を起こさないと何事も実現しない。頭ではわかっていてもなかなか実践をするのは難しく、多くの人は、まず頭で考えて答えを導きだそうとします。すると、失敗のリスクを考えて恐くなったり、できない理由を探して自らの行動を抑制してしまい、いつになっても行動に移すことができません。また最初からできそうなことだけを選択しようとすると、どうしても低い目標設定になってしまいます。

いつの時代も、社会で活躍している人は常に挑戦し続ける人です。成功の裏には必ず多くの失敗があり、その失敗から学び、あきらめずに粘り強く挑戦し続けること。この「やってみなはれ」には、目標を1度掲げたら、問題・課題があったとしても目標に対して情熱を持って最後まであきらめずに粘り強く取り組む、やり抜くことを指しています。「やってみる」は、とりあえずやってみればいい・・・できなくてもやることに意味がある、といったように中途半端にチャレンジするという意味ではありません。

日創研でもよく言われる「GRIT」ですが、アメリカのアンジェラ・ダックワース氏が提唱したことで知られています。

Gutsガッツ(闘志)困難に立ち向かう力、
Resilienceレジリエンス(粘り強さ)失敗しても最後まであきらめない力、
Initiativeインシニアティブ(自発)自ら目標を見つけて取り組む力、
Tenacityテナシティ(執念)最後までやり遂げる力、

といった意味があり、大きな成果を上げて成功するためには、生まれつきの才能や資質よりも「やり抜く力」=GRITが重要だと結論づけています。

教会を建てているレンガ職人3人に対し「何をしているのですか?」と問いかけると、3人それぞれがこう答えます。1人目の職人「レンガを積んでいるんだ。」、2人目の職人「教会をつくっているんだ。」、3人目の職人「歴史に残る大聖堂をつくっているんだ。」同じ仕事をしていても、その仕事に大きな意味と価値が感じられるかどうかは人によって異なります。

1人目の職人にとって、レンガ積みは単なる目の前の「仕事」です。
いわばただ1日、生きるために作業をするだけの無機質な労働者で、そこに仕事への達成感、やりがいなどありません。

2人目の職人にとって、レンガ積みは「目標」「キャリア」を意味しています。
では、教会が完成したらどうでしょう。目の前の目標に向かって前向きに働き、一時的な充実感、達成感を感じることができるかもしれません。しかし、その先にある目的(ありたい姿)がないと、目標を達成した時点で、無気力となり、その仕事への意味を感じなくなるに違いありません。

3人目の職人にとって、レンガ積みは「天職」を意味します。
この職人は仕事が面白いことはもちろん、社会貢献を目的として、仕事に意味と価値を見出しています。「仕事」を「仕える事」ではなく「志の事=志事」をしているのです。

そして仕事の捉え方が、やり抜く力に影響し、その後の人生や仕事に対する満足感・幸福感の決定的な違いにもつながっているに違いありません。このGRIT理論は「やってみなはれ」「やってみようや!」に通じる考え方の1つと言えます。

「しっかり目的・目標を持ち、失敗を恐れることなく、あきらめずに挑み続けること。」

この「やってみようや!」を福岡経営研究会の今期のスローガンといたします。そして本部会長方針『「具体的に明確に肯定的に『目標』を持つ」-どんな条件からでもイエスから始める-』を、福岡経営研究会の活動を通して体現して参りたいと思っております。


方針1)目指すべき姿の明確化


会を活性化させるためにはまずは理事の強いチーム力を構築することが重要です。三役合宿でビジョン策定会議を行い、どうしたら会員に満足してもらえる魅力的な会になるのか、オブザーバー経営者が入会したくなる会になるのか、を徹底的に話し合いました。

目指す姿:2023/12/2-3三役合宿にて作成
   ”経営者の絆が紡ぐ成功の物語”を創出する福岡経営研究会を目指します


”経営者の絆”という言葉には、それぞれ業種業態が違いますが、だからこそ異業種交流で刺激し合ったり、お互いに影響し合うことができる、それこそ経営研究会の特長です。

会員同士がアドバイスし合い、またそれを実践し、その姿を見た別の会員が刺激を受ける、このように絆を紡いでいくことで、会員の皆様お一人おひとり、入会された時の想いや今それぞれの環境で描かれている「成功の物語」を実現していける、そんな会であって欲しいとの三役の想いが込められています。


方針2)組織を活性化する仕組みづくり


①会員との深い接点づくり

これまでのLINEやメールでのコミュニケーションに加えて、今後はデジタル、アナログを問わずより多くの接点づくりをしていきます。例会時により学びの深い懇談会を企画し話せる場づくりをすることで、常に会員の方の悩みや問題をひろいあげられる場、孤独にさせない場づくりを実施して参ります。

  • ・DM発送でデジタルでリーチできない方へ、例会の価値をお伝えする
  • ・例会や委員会の活動の情報共有のためのSNS発信の強化
  • ・学びの仲間づくりのためのHPの継続的な更新
  • ・会員の真のニーズ掘り起こしのためのアンケートの実施
  • ・会報誌の発行(会員の声・企業紹介)による異業種からの学びのサポート
  • ・業績アップのための経営計画作成のサポート合宿

②ニーズに対応した例会・委員会の実施

コロナ禍で会員の絆が希薄になっている中で、ニーズに対応した質の高い例会・委員会を実施し、委員会参加率50%、例会参加率70%以上を目指します。

会員が学びたい事をレクチャラー例会に限らず、会内部にも目を向け、リソースを活用していくことでも、会の活性化に繋がっていくと考えております。

来期は、毎月の委員会を2か月に1回の理事会報告とし、また合同例会として各委員会が協力し合って例会を運営していくことで、多くの時間をそれぞれの委員会の本来の役割・活動の時間に充てていただきたいと思います。


③「理念と経営」の活用

年会費6万円のうち約1万円は公式教材である「理念と経営」の雑誌購入に充てられています。年会費の中に組み込まれているのは、有効に活用して欲しいという歴代会長たちの想いから意志決定されたものです。その想いに応えるためにも会運営を通して活用していく仕組みを作ります。

  • ・委員会の活動の中で「理念と経営」勉強会の実施
  • ・「理念と経営」経営者の会への積極的な参加促進
  • ・「理念と経営」共に学ぶ会の導入促進(導入率50%目標)

方針3)魅力的な会づくり


①新会員獲得の強化(入会トライアル)

入会したての頃の「学ぶ」という強い想いも、時間が経てば「慣れ」になってしまったり、長く学びに触れていく中でどこか満足感を感じて、学びが疎かになってしまうこともございます。

今、学びを必要としている新会員が入会し、志高く貪欲に学ぶことで新しい風が吹くことでしょう。会員企業にはそれぞれに色々な業種業態があり、経営者1人ひとりの悩みや経営のやり方も異なります。会員が増えれば、多様性のある経験・考え方を学ぶことができ、魅力的な会づくりに寄与します。

新会員獲得には、会員の皆様のご協力が欠かせません。会員向けの入会トライアル勉強会を実施し、皆様がまずご理解いただくことで、共に学ぶ経営者仲間をお誘いしやすい環境を作ります。そして、これらの周知・認知のための入会トライアル動画制作、LPの作成、チラシによる情報発信などの取組みをして参ります。このような取り組みを通して5名の新規会員獲得を目指します。


②特別経営相談窓口の活性化

会員が悩み、問題を抱えた時に、相談できる場として、「特別経営相談窓口」を継続して参ります。歴代会長との面談を希望される会員はお気軽に耳塚事務局長へご連絡ください。追って、日程調整を行います。特殊事情の相談内容の場合は、日創研経営研究会本部と連携をとり、丁寧に対応いたします。


③先進事例のリサーチと改善

その他の具体的な取り組みとして、他単会の先進事例をリサーチし、そこでの学びを持ち帰って福岡経営研究会でも実施できるものを積極的に導入して参ります。今期は下記の4他単会への訪問を実施予定です。

  • ・愛媛経営研究会(入会トライアル) 2月予定
  • ・広島経営研究会(理事会見学) 5月予定
  • ・岡山経営研究会(会の活性化)  8月予定
  • ・北九州経営研究会(総会例会見学) 12月予定

個々のご事情、社会情勢など理由がさまざまかあるかと思いますが、会員数は伸び悩み、例会への参加も消極的な状況です。2年間の会長の任期で、1人でも多くの経営者が集まって共に切磋琢磨し、お互いを高め合う会となるよう、そのきっかけづくりに貢献できればと思っております。

そこで、2023年飯野会長の「関わりと成長」を引き継ぎ、その関わりを持つためにまずどんな条件からもYESから始める『「やってみようや!」一会一心「会全員の心をひとつ」にして原点に立ち返る』というスローガンとさせていただきます。失敗もあるかもしれませんが、そこから学び、最後まで諦めずに粘り強く「やってみる」、やり抜くことをお約束いたします。

吉田英司
日創研福岡経営研究会  会長 吉田 英司

ADMISSION入会案内

入会はこちらから